【2015年11月25日、ナイロビ(ケニア)発】アフリカの開発に関する政策提言を行っているアフリカ全体の市民社会ネットワーク、「アフリカ市民協議会」(Civic Commission for Africa:CCfA)は、11月24-25日の二日間にわたって総会を開催しました。CCfAは、日本が主導するアフリカ開発のためのイニシアティブである「アフリカ開発会議」(TICAD)に特別な焦点を当てて政策提言に取り組んでいます。私たち、TICADに取り組む日本の市民社会ネットワークである「市民ネットワーク for TICAD」は、CCfAが、2016年TICAD史上初めてアフリカで開催されるTICADに向けて準備を完了し、新たな執行部を設立したことについて、これを歓迎し、祝福します。
「アフリカの市民社会が、TICADに向けて、包括的なネットワークを形成したことは画期的なことです」と、市民ネットワーク for TICADの世話人の一人である稲場雅紀氏は述べました。「CCfAの理事会は、南部、東部、北部、西部そして中部という、アフリカの全地域から選出されているのです」。北部から選出されている、アブデラザク・ベン=ハッジ=ゼクリ氏は、2015年にノーベル平和賞を受賞した「チュニジア国民対話カルテット」の一団体である「チュニジア人権擁護連盟」の事務局長です。
市民ネットワーク for TICADは、CCfAの総会に、稲場氏を含む3名を派遣し、総会の初日に、アフリカの持続可能な開発に関するCCfAと市民ネットワーク for TICADの合同セッションも開催しました。「2016年に始まる『持続可能な開発目標』(SDGs)の時代には、アフリカの市民社会は、アフリカ開発のカギとなる役割を担うことになります。日本の市民社会はCCfAと共に、TICADがアフリカの人々にとって真に利益をもたらすものになるように政策提言を行っていきます」と稲場氏は述べました。
CCfAの新たな執行部メンバーは以下の通りです。
代表:マウンゴ・ムーキ Maungo Mooki(ボツワナ、南部アフリカ)
副代表(アフリカ問題担当):ウィリブロード・ゼ=ングワ Willibroad Dze-Ngwa(カメルーン)
副代表(国際問題・アドボカシー担当:ムンタガ・トゥーレ Mountaga Toure(マリ)
財務統括者:オリーブ・ムンバ Olive Mumba (タンザニア、東部アフリカ)
西アフリカ代表:ウマル・ポール・コアラガ Oumarou Paul Koalaga (ブルキナ・ファソ)
北アフリカ代表:アブデラザク・ベン=ハッジ=ゼクリ Abderrazak Ben Haj Zekri (チュニジア)
ケニア代表(TICAD VI調整担当):フローレンス・シェブオ Florence Syevuo(ケニア)