3月19日、みんなのオープニングセッションでは音楽あり、写真ありで、招聘者をはじめとするゲストの皆さまが、様々なアングルから来場者の皆さまをアフリカの世界へ導いてくださいました。

冒頭、高橋郁市民ネットワーク for TICAD世話人(WaterAid Japan)より、直前にジブチで開催された高級実務者会合に参加した足で休みなくいらっしゃったアフリカ市民社会を歓迎するとともに、アフリカの人々の生活に貢献する会議になるよう、期待が述べられました。

続いて新宿三丁目で15年間アフリカ料理店を経営するジャンベ演奏家のラッキー・イシウェ氏より、アフリカが新しい方向へ向かい、平和や安定をもたらす願いを込めて歌と演奏を披露されました。

これを受けてアフリカから来日した招聘者を代表し、マウンゴ・ムーキ氏(アフリカ市民協議会代表)より、招聘者を紹介するほか、ムンタガ・トゥーレ氏(同協議会副代表)から、これまでのアフリカ市民社会のTICADへの取組みについて説明がありました。アフリカ市民社会は、これまで日本のNGOと協働で、TICADプロセスに関わってきました。近年はその協力関係を強化するために、昨年はケニアで開かれた同協議会の総会に日本人が参加したほか、アフリカ連合委員会や各国のアフリカ外交団、日本政府や国際機関との関係構築にも力を入れ、TICADのアドボカシーを強化してきました。

渋谷氏による講演と写真映像

渋谷氏による講演と写真映像

フォト・ジャーナリストの渋谷敦志氏からの講演と写真上映を通じて、アフリカの世界を旅するように、来場者を導いてくださいました。渋谷氏はアフリカで写真を撮り続けて17年間、飢餓や内戦のほか、近年の経済発展や豊かな生前、女性や若者のエンパワーメント等、アフリカの大きな変化を感じ、伝えてきました。アフリカの太鼓のリズムにのせて上映してくださった写真からは、まさにアフリカの「生きる力」、渋谷氏が感じてきたアフリカの魅力を伝えてくださいました。

最後に、2015年にノーベル平和賞を受賞したチュニジア国民対話カルテットを構成する団体の一つであるチュニジア人権擁護連盟の副代表アリ・ゼディニ氏より、チュニジアの民主化に関する講演が行われました。同氏はオスロで開かれたノーベル平和賞授賞式の代表団長も務め、世界から多くのメディアインタビューも受けられました。今回の講演からは、チュニジアが誇る寛容な精神の大切さ、批判的精神を育むことの重要性について、力強く唱えました。

アリ・ゼディニ氏による講演

アリ・ゼディニ氏による講演

講演概要は、こちらからご覧ください。(PDFファイル)