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2. TICADのはじまり

アフリカで多くの国が独立した1960年代以降、世界の国々はアフリカに対して高い関心を寄せ、援助のために多くの資金を提供しました。しかし、その国際社会のアフリカに対する熱も1990年代に入ると次第に低下していきます。そこでさらなる関心低下を防ぐために、「アフリカ開発に向けて多国間で方向性を考えよう」と、日本が主導して開催した会議がTICADです。

2000年代以降には、中国や韓国など東アジア諸国がアフリカと相次いでパートナーシップを開始していきました。その流れから、TICADも多国間的な性格から、日本とアフリカの二主体間の開発協力フォーラムとしての性格を強化しました。

TICAD V本番でのNGO決起集会。

TICAD V本番でのNGO決起集会。

2008 年の「TICAD IV」においては、アフリカ開発に関する日本の貢献を中心とする「横浜行動計画」が採択され、その実施を 検証・評価するために、毎年の閣僚会議を軸とする「TICAD IV フォローアップ・メカニズム」が設置されました。さらに、2010 年にアフリカ諸国政府を取りまとめる「アフリカ連合」の行政機関である「アフリカ連合委員会」(AUC)がTICAD共催者として参加して以降は、さらに日本・アフリカのパートナーシップとしての性格が強まりました。

 

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