7月16日、ケニアの新聞各紙は相次いで「TICAD VI開催国、ケニアに決定」と報じました。
TICADは1993年以降、5年に一度日本で開催されてきました。しかし、2010年に、アフリカ諸国が加盟する「アフリカ連合」(AU)の行政機関であるアフリカ連合委員会(AUC)が共催者に加わり、2013年のTICAD V以降、AUCは「アフリカのオーナーシップ強化」の観点から、今後TICADをアフリカと日本で交互に開催することや、2016年の第6回TICADはアフリカで開催することなどを求め続けてきました。
2014年9月の国連総会の際に開かれた会合で、安倍総理がアフリカ連合の提案を受け入れ、2016年のTICAD VIはアフリカで開催すること、また、今後のTICAD は3年に1回の開催とすることが決まりました。その後、AUCサミットでアフリカのオーナーシップの下、アフリカ55か国の中で開催国につき調整が行われてきました。最終的にケニアとガンビアに絞り込まれた後、決着がつかず、開催国選びが半年近くこう着状態になっていました。しかし、最終的に7月中旬にケニアのルト副大統領が、ウフル・ケニヤッタ大統領の特使としてガンビアのジャメー大統領を訪問し、両国の関係強化及びTICADのケニア開催につき合意しました。二カ国間での調整がついたことから、現在、アフリカ連合の中で最終的な取りまとめが行われており、近々、ケニアでの開催が正式決定される見込みです。
開催国決定が当初から半年程度遅れたため、開催時期は2016年後半となる見込みです。今秋以降、スケジュールや会議事項につき調整が本格化する予定です。新しい情報については、このウェブでも適宜、掲載していきますのでお楽しみに。