3月19日14時45分~15時45分、早稲田奉仕園にてギニア人タレントで同国大使補佐のオスマン・サンコン氏を招いて、「アフリカの魅力・ユースの力」トークショーを開催しました。
日本にもアフリカと日本の懸け橋となり、活躍する学生が最近多くなってきました。当日はその中で、クラウドファンディングでトーゴでの和太鼓公演を成功させた山江海邦さん、日本とルワンダの学生相互交流の活動をする島村志保子さんもゲストに加え、彼らのアフリカに魅せられて活動する姿を語ってくれました。
サンコン氏は1972年に駐日ギニア共和国大使館を開設するために来日しました。当時アフリカに対する偏見も多く、肌の色が違うだけで同じ色の血が流れているのかと言われることもあったと言います。それでも日本には四季があり、お米や水もおいしく、尊敬している国とするサンコンさん。最近はTICADもあり、お互いのことをよく知り、目で見てお互いの肌を知っていく機会が増えてきたと、40年以上にわたる日本でのアフリカの人たちのまなざしの変化を赤裸々に語ってくださいました。
山江さんは大学2年のときにボランティアでトーゴへ行き、その後英国に留学した際もアフリカ文化を学ぶ中、アミニズムや多神教等、日本と似ている点が多いことを知ったと言います。社会人になる前にトーゴの人たちに恩返しをすべく、クラウドファンディングを達成して再渡航した際、和太鼓公演で聴衆と奏者が一体となる公演ができた達成感があると語ってくれました。
島村さんは小学生の頃にアフリカに関心を持ち、アフリカの人々が自分の国のために何とかしなければならないという思いをもって活動している姿に感激したことがアフリカに関わるきっかけとなりました。現在は日本ルワンダ学生会議に所属し、年に二回ルワンダと日本相互に学生が滞在し、各地を訪問して交流を続けています。
3人のトークを踏まえて共有されたのは、近年緩和されたものの、依然と残るアフリカに対する偏見です。広大で多様なアフリカを「国」としてとらえられたり、感染症やテロ等で危険な地域ととらえられたりするアフリカ。日本のユースをはじめ、アフリカに魅了された多くの方々が、日本で、アフリカで、相互の交流を通じて平和や理解を築くべく活動しています。
日本やアフリカ双方で増えつつあるモメンタムを逃さず、お互いを深く知り、かかわりあう機会が今後も増えればと思いました。