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TICAD本会議前日のナイロビから:市民社会頑張ってます!!

こんにちは。稲場雅紀です。今週日曜日(8月21日)に、「市民ネットワーク for TICAD」の仲間たちとともにナイロビにたどり着くことができました。また、アフリカのNGOの参加者も、東・南・中央・西・北のアフリカ各地域から続々とナイロビに到着しました。

その中には、地雷の被害で片足を失い、現在はアフリカの障害者運動のリーダーとなっている女性や、アフリカ各国で進む「土地収奪」(海外の農業・食料系大企業などが大規模に土地を買い占め、その地で農業を営んでいた人々を追い出してしまうといった問題)に抗して、土地を守り続けている各国の零細農民の代表の方々なども含まれています。このクラウドファンディングの資金は、こうしたアフリカの「現場」で取り組む方々の招聘費用にも活用されています。

「アフリカ市民協議会」(CCfA)のムーキ議長、ゼングワ副議長らと再会!

明日からTICAD VIが始まります。ナイロビでこの報告をしたためることができるのも、皆様からの温かいご支援、連帯のおかげと、心から感謝しております。

<盛況だったアフリカ市民社会サイドイベント>

8月23-24日には、TICADの会場ともなる「ケニヤッタ国際コンベンションセンター」(KICC)およびその北側にあるヒルトン・ホテルを舞台に、アフリカ側のTICAD向けネットワークである「アフリカ市民協議会」(CCfA)と、「国際家族計画連盟」(IPPF)などが共催して、市民社会サイドイベント「アフリカのオーナーシップを称揚する:誰も取り残さないTICAD VIを目指して」が開催されました。私がとても感心したのは、第2日(24日)に行われたセッションで、ケニアの女性グループ「FEMNET」が、TICAD の過去の成果文書や宣言などを読み込んで、TICADがどの程度ジェンダーについての認識を持っているかを調査した結果を発表していたことです。また、ケニアの女性を中心に農村開発などに取り組むNGO「GROOTS Kenya」が、日本が世銀の中に設立した「日本社会開発基金」(JSDF)を活用して、ケニアの広い地域で草の根レベルでの市場アクセスの拡大や収入向上、その他さまざまな活動に取り組んだ事例が紹介されました。私も、国際保健および社会的安定に関するセッションで共同議長を務めました。アフリカ連合委員会(AUC)ナンバー2のエラストゥス・ムウェンチャ氏や、ケニアを代表する富豪で社会貢献活動にも積極的に取り組んでいるマヌ・チャンダリア氏もパネリストとして参加、ケニアの市民社会のリーチ力の広さを思い知りました。

アフリカ連合委員会のムウェンチャ副議長の演説への返礼を行っているところ。

 

<こちらも盛況!日本市民社会イベント>

日本の市民社会も、積極的にサイドイベント企画の実現に取り組んできました。その結果、ナイロビ中心部の「ライコ・リージェンシー・ホテル」の一つの会議室を借り、26-28日にわたって合計10のサイドイベントを行得るようになりました。本日(26日)は、初日とあって参加者がどのくらい来るか心配でしたが、実際にやってみると、全企画とも多くの方々の参加を得ることができました。特に26日午後に開催された「女性の健康に関するシンポジウム」には、安倍昭恵さんや、2008年のTICAD IVで「野口英世アフリカ賞」を受賞したミリアム・ウェレ博士も登壇。100名以上の参加で立ち見が出るほどの盛況になりました。

中央に安倍昭恵夫人。ケニアのHIV陽性女性の代表、モーリーン・ムレンガさん(左から二人目)も同席。

 

<TICAD本会議に向けて>

TICADの公式プログラムの方は、23-25日に「高級実務者会合」、26日に「閣僚級会合」が開催されました。「高級実務者会合」の方は、議論百出で、もともと二日間だった予定が三日間に延長されたほどです。これらの会合は、明日から始まるTICAD本会議で採択する「ナイロビ宣言」の中身を詰めるためのものですが、市民社会としても、閣僚会議を経て出される最終案について、しっかりと把握し、分析して市民社会としての意見をまとめなければなりません。このあたり、サイドイベント開催とともに、頑張っていきたいと思います。

(引用:Readyfor, ケニア開催のTICADに参加し、アフリカと日本の人々の声を届けたい!

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