Japan Youth Platform for Sustainability(JYPS)は日本国内と、ケニア現地においてサイドイベントを実施し、日本アフリカはじめ合計22ヵ国700名超の意見を集約し、80以上の団体の賛同を得たユース行動宣言文を採択しました。各イベントの詳細はJYPSのHP及びFacebookページでも現地からタイムリーに発信しました。
8月19日は、東京都内にて「Youth on TICAD Ⅵ in Japan:Send our young voices」を開催しました。本イベントはSkype参加も含め、約30名のユースが集いました。多くのユースが、TICADを知り、理解を深める機会となりました。
前半には、市民ネットワーク for TICAD世話人の稲場雅紀さんと、国際協力機構保健課題アドバイザーの杉下智彦さんにご登壇頂きました。日本国内にも数多くの問題が起きている中で、なぜアフリカに目を向けるのかという問いに始まり、地球市民としての意識を一人一人が持ち、地球規模で課題解決を行う重要性をお話し下さいました。その後のパネルディスカッションではアフリカに関わる活動を行ってきたユースも登壇し、アフリカ及びTICADとユースの関わりについて議論がなされました。後半には、日本ソマリア青年機構が登壇し、これまでの活動とソマリアの現状についてお話し頂きました。また、本イベントでは、TICADや政策提言の方法を学んだユースが、イベント当日及びオンライン上で意見を表明しました。これらを通じて集約された意見は「TICAD VIユース行動宣言文」に反映されています。
8月28日はケニア、ナイロビ現地において「Youth on TICAD VI: Harnessing the power of youth to build a solid foundation for African sustainable development」を開催しました。本イベントは、JYPSメンバーのみならず、ケニアはじめ4ヵ国のユースが協力して実現した、日本とアフリカのユースによる協働サイドイベントです。約130名の参加者が集いました。
スピーチセッションでは、計4名のスピーカーが登壇し、日本のユースからTICADの概要、TICAD ⅤとⅥにおけるユースの活動と経験について発表されました。続いてアフリカのユースから、2014年のエボラ危機について現地の生の声とそこから得た教訓、アフリカ開発におけるユースの可能性や役割、アフリカのユース自らが貧困に立ち向かい自立していくことについてスピーチが行われました。パネルディスカッションでは計4名のパネリストが登壇し、ユースとしての立場、そしてユースと関わる立場の双方から活発な意見交換が行われました。
この議論を踏まえ、8月19日に東京のイベントで集約した意見と、アフリカのユースの意見を集約した「TICAD VIユース行動宣言文」を採択しました。また、本イベントの開催を通じて、Africa Japan Youth Platform (AJYP)の発足が表明されました。
「TICAD VIユース行動宣言文」はナイロビ宣言の骨子に即し、産業化、強靭な保健システム、社会安定の3項目からなり、「若者なくして若者の政策なし」として若者がTICADのアジェンダ策定プロセスに参画する意義を掲げ、時事的問題、地域的課題を踏まえた、日本、アフリカ相互の課題解決を目指すユースならではの視点や意見が盛り込まれています。本宣言文は外務省のTICAD担当大使、及びケニアのthe Ministry of Public Service、Youth and Gender Affairsの長官へ提出しました。
これらJYPSの活動を通じて、国境、大陸を越え、様々な背景や経験をもつ若者が集い、ユースの社会参画促進とアフリカとの幅広いパートナーシップの構築が実現しました。
ユース行動宣言文はこちらです。
Japan Youth Platform for Sustainability TICAD VI working group
Coordinator: 久保田彩乃 International Coordinator: 阪田恵